今回は、書道家の海老原露厳先生と、裏千家の北見宗幸先生のコラボレーション茶会にお邪魔しました。チャペルの様な雰囲気の中、大きな書が床一面に貼ってあり、足の裏から「書」のもつパワーが伝わってくるという仕掛けは圧巻でした。美しい光と素晴らしい天気に恵まれ、ピリっとした空気の中での、「書」と「茶」が向き合い、同時に動きながら、その前で「お菓子」と「お茶」をいただく。二つの世界が作り出す異空間で客人をもてなすという全く新しいスタイルでした。テーマとなった「和」(わ、なごみ、あえる)は大和の民のルーツでもあります。器も全て今回のために新しく造られ、露厳先生の書があしらわれていました。茶杓も北見先生が削ったもので、露厳先生が名を入れた新作。さまざまな工夫が随所に見られ、とても素敵な会でした。「茶の湯」の世界は、これまでいろいろと学んで参りましたが、まだまだ、精進中です。今後は、ルビキタスでも「茶の湯」について、積極的に良さを伝えていければと思っております。